作品名

作者
15-341氏





■3■
学校。
冬休み真っ只中なのに、なぜ俺はこんなところをうろついているのかと不思議に思うかもしれないが、ようやく限られた学生生活の貴さに気づき勉学に勤しみだ す俺でないことはすでに定期テストのペケマークフェスティバルにおいて実証されている、
ということで確率1パーにすら及ばない仮説その1を華麗にフェードアウトしたところで、残りの9割9分について議論していくことになるのだが。

仮説その2。
きっとそういう設定なのだよ説。

『日本の東京都という限局した土地ばかり攻めたがるローカリズムの怪獣が不自然なくらいに多いからといって、良い子の皆はそれを指摘してはいけないんジョ ワ!』

ダメトラセブンがそう教えてくれた。
ダメトラセブンはM78星雲関西支部からやってきた伸縮自在の圧縮袋型変身ヒーローである。カラータイマーは不携帯(再三の出頭命令も無視)のため基本的 に時間制限は無いが、
ナイターが始まれば怪獣そっちのけ。テレビ前にステテコパンツで胡坐をかき、ビールを片手に今夜もつまみのカクテキに箸を伸ばす。負けると暴れる。勝って も暴れる。星に帰ってくれ。

いつだったかハルヒに身売りされたときに駆り出された、ヒーローショーのバイトを思い出す。
思えばこんがりきつね色を目論んだ夏。
正気かと。
炎天下に着ぐるみなどという愚考、自殺願望者のすることだ。
しかし給与がよかった。
そして俺らは火の車だった。



可決。

その鶴の一声で。
活動場は遊園地かデパート屋上。
焼くというより蒸らされる日々。
シュウマイか。
いつか餃子になりたい。
進化だ。
そうだ幼児向けとはいえ、一辺倒ではなく、ストーリーにウィットに富む変革を起こすべきだ。
たとえば海岸線の近くで短パンからスネ毛まじりの脚を出し、マントの代用にアロハシャツをなびかせた改造人間と悪の怪人の一家が焼きソバを租借するという アットホームな感じで導入部は如何かな。
よくよく訪れる息子・娘たちの大学センターからも目が離せない。
戦争は受験戦争へと名を変え机上ですべて執り行われ、挫折・不安・苦悩・逃避・軋轢・対立。
さまざまな暗鬱な感情が長方形の世界で入り乱れる様に視聴者のフラストレーションは頂点に達し、クライマックスでついに生まれる和解によって、途端オー ディエンスはリビドーの鎖から解放されたとき、
ブラウン管越しで生まれるのは、友情や家族のかけがえない絆なくして何がありえるというのか。

カミングスーン!!(黒背景にど派手に輝くテロップ・サウンドエフェクトについては各々キャパシティーをほとばしらせてください)

もう支離滅裂だ。



部室前。
「……………わお」
いつの間に。
無意識だろうと、何がなんでもここに足を運んでしまう俺は、フクロムシにでも神経を乗っ取られているのだろうか。
「でも、なんか何年越しかに昔なじみと再会したときみたいな感じだな」
ドアノブをまわすと日常がひどく懐かしかった。
暖気が扉から廊下への狭い隙間を通り抜けた。
ストーブ。
先ほどまで点けられていたらしく、ほのかに残滓があった。
「もしもしぃ?」
へんじがない。
「どなたかいらっしゃいませんか?」
へんじがない。
「三河屋ですがー」
酒屋を装った。
誰か隠れていれば、思わず財布を持って出てきてしまい、『あら三河屋さんご苦労様、代金は福沢とワ・タ・シ』と若妻と金銭を一挙にゲットする一石二鳥の計 略だ。
「ノンストップララバイ!!」
想像をたくましくしている際に出る鼻血というのは、ご婦人方に粗相のないよう自己主張の強いご子息をなだめすかす、紳士特有の一種の生体防御反応である。
なんて嘘薀蓄では切り抜けられなかった。
ほーらね。
近づいてくる。
椅子に倒れこみ、そのまま頭を垂れた。
「あいたたた……」
胸を押さえる。
痛い。
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
喉はからからに渇いているのに、叫びだしそうになる。
助けてくれよ―――

「大丈夫だから」

「え………?」
水音のように清廉と透き通った大人びた印象に反して、無垢な幼さの残る声色が、反響を繰り返し、連続的に内耳に届き脳へと伝達される。
認識まで長くを要し、同時に心拍数が跳ね上がるのを感じた。
頭蓋は戸惑いの感情に満たされる。
揺さぶられて、振り向いた。
窓より入り込んだ長方形の青空の一片が、埃を積もらせた地面の灰褐色を照らす場所。
「………?」
―――塵だけが舞っていた。




■4■
「俺は……寝ていたのか」
いちいちドラマチックに目覚めずにはいられないお年頃なのだ。
青がすっぽりと抜け落ちた薄暮が網膜を貫く。
「いやあ、年甲斐もなくスイミングに精を出してしまった」
「寝てた」
「そう、睡眠を実践すること。これすなわちスイミング」
我ながら苦しい言い逃れだ。
舟をこぐ、という水つながりでかけて……無理か。
「おはようさん」
仰向けに横たわる俺の真上にいて、膝をお借りしている人物に挨拶。
「……………」
そこに長門がいた。
「…………ぅぉ」
吃驚したあ……。
胴体はアップダウンを極限まで抑え、オートレーサーが快速でバイクをころがせそうな平坦な先に顔があって、上空から鎌首をもたげてこちらをまじまじと見つ めている。
空疎な眼差し。
その本意はいずこに?
「……痛」
首をチョップされる。
心が犯された。
「ひでぶーー」
俺はしなしなと吼えた。
「これが……古より伝わる、長門流一子相伝の究極奥義……空中元彌チョップ……。
むぅ? おお、なんてこったいケーシー。なんだか長年の肩のこりが取れた気分さ。このユキックス社開発の低反発ナノマットレス膝枕さえあれば、寝像の悪い わんぱく坊やもあまりの寝心地のよさに寝返りを忘れて床ずれを起こすに違いないねえ。
収納はいたってシンプル。この乳房の突起部であるチューブを抜くと…ほうら見て、3日天日干ししたおじいちゃんみたいに空気が抜けてしおしおになるから持 ち運びもらくらく。
旅行でもポンプで空気を入れるだけだし、形状記憶微粒子を100%使用してるからいつでもどこでも君の体型にジャストフィット。
即席のオーダー・ニー・ベッドの完成だ! オナニーって読めそうで、なんだかバリエロだよね!
オーケー、オーケー。注文のお電話はコチラ。フリーダイヤル、ゼロイチニーゼロ、ながとーペチャパイノスキー。深夜ですのでおかけ間違えのございませぬよ うに」
「……………」
長門からの、かつてない殺意の衝動に脳髄が焙られた。


「あ、あの、もひや夕方でしたか?」
びびりまくって、謝る用件を誤る、というオヤジジョークしか思いつかないほど自己の生命をこれほど希薄なものだと実感したことが今まであっただろうか。
俺はこれから自分の心身に降りかかるであろう行く末を予測してみることにした。
バチバチバチ。
あついーあついよー。
はっ!?
俺火葬されてる!
「あー、古来より日本では、このような話がある」
速やかなる安全地帯への撤退を目指す兵隊さんな面持ちで、俺は見渡す限り地雷原だらけの戦地を奔走する。
勝利の道筋は一本限り。慎重に……この場は時間稼ぎが有効だ。
「昔々、おじいさんとおばあさんが」
「死亡した」
「強制終了っ!?」
どうやら延命を目論んだ申し入れは、考慮の余地なく、あっさりと長門裁判第一審で棄却されたらしい。
しっかりと『おまえが第二のおじいさんとおばあさんだ』と死刑宣告の役割も兼ねている台詞は敬聴に値するが、こちらとしてもむざむざ犬死はごめんなので、 さて穏便に語らい合おうじゃないか。
「ホールドアップ」
冷ややかな肌触り。
テーザー銃、ポジトロン、宇宙兵器。
萎縮し恐怖の念に打ち震える俺の額につきつけられた銃身を見た。
コンビニの割り箸だった。
「………………」
長考。
見なかったことにした。
大人の対応。
「大人しくして」
ナイスゴール。
いや、違うだろ。
従う。
「あなたは黙秘の権利がある」
「はい?」
素っ頓狂な声を上げてしまう。
「ミランダ警告」
法廷。
国選。
なんだか小難しい言葉の宝箱のような警告文を機械的に説明され。
「質問は?」
「質問て……全部に於いてさっぱりなんですが」
「1966年アメリカ合衆国にてアリゾナに在住していたエルネスト・ミランダが強姦および誘拐の容疑で収監。ミランダは取調べで罪を認めた。しかしミラン ダは逮捕時に警察官によって黙秘権についての説明がなかったと、無罪を主張し勝訴。
このアメリカ法制度を根幹から揺るがす事件によって、逮捕前に先ほど述べた台詞を告げる現在のスタイルが確立。これが有名なミランダ警告」
演説はどうやら60年代のアメリカの歴史的背景の説明に移行したらしい。


長門はマージナルレベルにやさぐれている。
なんたって、マッキーペンで黙々とヒエログリフを俺の腹部に刻みはじめているのが何よりの証拠。
「かきかき」
ハッ! なんか(宇宙的なもの)呼ばれてる!?
「待つのだー、長門よー」
1分稼ぐ、その間にみんな逃げろ! 俺が止めているうちに!
「ふ〜」
耳に息を。
「ああん、ダメェ♪」
オレ陥落(2秒)。
ホントに駄目人間な俺だった。
引き続いて、何かが長門のポケットから取り出される。
やはりコンビニの割り箸だった。
安堵から俺は破顔する。
「へへ……所詮はまだ乳臭い小娘か、驚かせやがって」(死亡フラグ)
ラベルを読んだ。
ちきゅーはかい……。
「!?」
「ぽいっ」
「ヒイィィィ!?」
落下寸前で滑り込みキャッチ。
あんた、そんなライトなノリで!
地球がドッカンドッカンですよ! 洒落にならない方の意味で。
「らーるーらー」
よくよく観察すると瞳の色や口調だとか諸々ひっくるめて変だ。
制止をかけないと地球が大ピンチな気がして、俺は慌てふためきながら長門の膝からおいとますると、ふかぶかと頭を下げて謝罪した。
「ごめんなさい」
大地に身を投げ出す。
TO GE THER !(土下座英語表記)
技っぽいの出た。
「長門様の怒りもごもっともであると我々社員一同猛省しております。今後このような粗相がございませぬよう、充分この発声器官の方に言い聞かせておきます ので」
面を上げると、そこにはいつもの長門がいた。
「冗談」
うそつけ。
スズメ蜂の巣はむやみにつつくものじゃないよ、と毎度夏休み間近に配布される黄ばんだプリントの規約の意味を実体験を持って知ったことで、俺は今日また一 つ賢くなった。


「ところで長門よ。他の奴ら来なかったか」
「来ていない」
質問に対する答えを前もって用意していたとしか思えない絶妙なタイミングで、長門は即答した。
まるで、その話題は訊いてくれるなという長門の訴えるような眼差し、と勝手に解釈。
「そうか」
「緊急なら連絡を取る」
「む……」
少し悩んだが、特に用事もないのに、それもどうかと思い直す。
「いや、やっぱいいや」
「そう」
「朝からここにいたのか」
「そう」
でも俺が来たときはいなかった。
「いたかったから」
「ん」
気になった。
「そうか」
「そう」
会話はそこで打ち切られる。
ミーンミーン。
俺の腹の虫。
すごいけど季節はずれもいいところだ。
「んじゃ、帰るか」
小さく頷く長門。
俺は先に廊下に出ててもらうように頼み、部屋の隅に置かれた備品に歩み寄る。
「…………」
「…………」
目があった。
(いつから?)
(2時間前。)
(見てたのか?)
(ばっちりと。)
アイコンタクトのみで語らいあう二人。
客観的に現在の光景を思い浮かべてみると、なんとも言語で表すことを躊躇われる並々ならぬ気色の悪さに、憤怒のやくざキックをロッカーにかますと、キイ、 と金属音を鳴り響かせ、私服を身に纏った古泉が中から出てきた。
「…………」
「…………」
「帰るか」
「ええ」
帰宅した。






■5■

古泉×俺=悪夢。
「ノ、ノーモアアメリカ!」
アスタリスクの明日を守る、不可侵条約締結を!
一般人にとっては寝るのは早い8時。
悪意で満ちた夢、略して悪夢にうなされて跳ね起きると、けたたましくインターホンが鳴らされていた。
眠気が一気に濾され、感覚器の加速が一気に促された。
予知夢?
「こんにちはー」
よかった、古泉ではない。
アニメにでも出てきそうな丸っこい声。
まったく誰だこんな夜間に阿呆みたいに声を張り上げて、聞き苦しいったらない。
礼儀作法のなってない新興宗教の勧誘かなにかだろう。
居留守確定。
「朝比奈ですぅ、誰かいませんかー」

階段→シャワー→玄関。

「お困りですかな、お嬢さん?」
朝比奈さんは数歩たじろいだ。
「おっと失敬、少し曲がっていたかな」
白蝶タイを直す。
「あの、どうして燕尾服なんですか? しかも薔薇の花束を携えて」
「いやだなあ、これは某の普段着ではありませんか」
「一人称まで変わってますよ」
「戯画めいた現行のロマン主義国家におけます風間のような世態に関しましては、手始めに10年後を担う若者たちの服装・言葉遣い、またはニートのための職 業安定所のようなモラルハザードに歯止めをかけるために抜本的改革が必要であると、
某は前々より陰ながら訴えてきたのでありますが、そのためにまず自身にスポットライトを当て、自我にルールを科すことにし、悟りの境地を今日日見出し た………と、まあ、そんなところです」
不思議な高揚感に捕らわれていた俺は、機関銃のようにいかにもな知識人の仮面をかぶり、饒舌にまくし立てた。
「わー、わー」
朝比奈さんは尊敬のきらきらした眼差しで俺を見ていた。
嘘も積もれば、やがて恋となる。
容易く知性をひけらかす人間がいかに薄っぺらいか。
少女は気付くまい。


「どーぞ」
「ありがとございますー、お邪魔します」
なんて甲斐甲斐しい。眩暈がする。
そんな大当たり出されたら、毎夜毎夜の妄想パチンコ玉のバーゲンセールも今夜限りで打ち止めだ。
「ここですかあ」
部屋到着。
「煎餅座布団で恐縮ですが、どうぞそちらに。あまりベッドの下とかのデッドゾーンは見ないほうがいいですよ。ルパンの末裔から秘密の書を守る地底人の番人 が出現して八つ裂きにされちゃいますから」
ジェンダーの解剖学的相違点を局所的見地から研究する学術書のことである。
朝比奈さんをチラ見。
「……す、すごい格好」
エロ本見てた。
「ロマーーーーーリオ!!」
俺はその本を、思い切り窓の外にシュートした。
このお嬢さん、いきなり忠告無視ざますか!!
対面では朝比奈さんが顔を朱色に染めあげて身を小さくしている。
「朝比奈さん」
「はい……」
「キスしましょうか」
「なぜそうなりましゅか!?」
ろれつが回っていない。
「この瀕死した空気を蘇生するには何かないかと考えて、一番マシ……ではなく最善の策を」
まぐわい、という提案が頭をかすめたが瞬時に葬った。そんな案を出しやがった脳細胞と共に。
「考えてごらんあそばせ。白雪姫、眠れる森の美女、オーロラ姫……。ディズニー三大キス女です。つまり、いつの時代でも蘇えりの儀式はチッスと決まってる わけです。
く、苦しい、早く憧れのベーゼ……別の名を、2個体の収縮状態にある口周括約筋の解剖学的並置をワタクシに」
「だ、だいじょうぶですか?」
「もうアタクシ辛抱ならんのです。どこまでもディープでハチミツのように濃厚な女汁率150%のフレンチキッスをご所望だ。Hey キッスミー、チッス ミー」
迫った。
「でも白雪姫って王子様のキッスじゃなくて召使いのキック一発で蘇えった筈じゃあ?」
「USO」
「まるで未確認な飛行物体と間違えそうですね」
「UNKO」
「こら」
低い声で叱られた。怖い。
つうか、もう気まずい空気霧散してるし。
まあ、それでも完全な可逆とはいかなかったようで。



【朝比奈、迫る、キスされた】

以上、サザエさんチックな断片的ダイジェスト3本立てでした。
ディレクターズカット版をお楽しみください。
『んんっ、キョン君、ああ!』
『あ、朝比奈サーーーン』
『ああ、キョン君っ、らめぇ! 膣内にィィ!』
………間違えた。
なんだ、今のは?
俺の妄想の翼は、どこの太平洋の大空を飛び回っているやら。
では今度こそどうぞ。
「それじゃあしましょうか」
「はい?」
「キス」
朝比奈さんはいたずらっぽっく笑った。
「………?」
現在状況を処理中。
「そうだ!」
寿司を食べよう。
俺は立ち上がろうとする。
「たりゃ」
腰にタックルされて押し倒された。
四つんばいでよじのぼってきた朝比奈さんと頭の位置が平行になる。
「む」
口を口で閉鎖された。
しまった侵略行為を許した、息ができない、と思ったが呼吸器はもう一つあったぞ。
「ん…、ちゅ、れろ」
いきなり舌挿入。唾液を流し込まれる。
バリエロ!!
妖艶な。
芸術だ。
爆発だ。
やばいぞ、これ。
この間隔の感覚は。
直後。

胸が、疼いた。



「………!」
逆に押し倒し、下腹部をつかんだ。
「いっ!」
ソレは顔をしかめる。
でも濡れていた。
びちょびちょ。
ハハハハハ。
向かいの人物を冷酷に見下す。
盲目かつ純潔な朝比奈みくる。
その清廉潔白の身も心も、研ぎ澄まされた悪意のままに簒奪してみたい。
飴玉みたいに、擬態した慈しみで、転がして融かすのだ。
印を刻め。
略奪せよ。
胸が痛い。
命令。
「朝比奈さん」

やなこった。

「好きだよ、みくるを誤ってみるくと読んじゃいそうなところが」
身体を離す。
壁側に転がって、眠った。
「んじゃ、おやすみなさい」
「キョン君?」
「ぐーすかーぴー」
豪快ないびき。
「…………」
寝返りを打つ。
朝比奈さんは消えていた。
足音も、ドアの音も、すべてをかき消して。
「なんだかなー」
そして俺はホントに寝た。









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